給湯、暖房にまき活用
間伐材などの木製バイオマスを燃料とする薪ボイラーが湯の沢温泉に導入され、同温泉で(2013年12月)20日、関係者を招いた火入れ式が行われた(小林健太郎)
(占冠)村は豊富な地域資源を活用し、循環型エネルギーへの転換を目的にまきボイラーを設置。燃料のまきは製材後の端材や間伐材などから作られ、これまでは燃料に重油を使っていた同温泉の給湯や室内暖房に使用される。
まきは一年間で163トン使用する。当面重油も併用されるが、重油消費量は現在の半分の3万リットルに抑制される。二酸化炭素排出量も年間160トン削減できる見込みという。
火入れ式には約60人が出席。中村博村長は「森林と共に発展してきた占冠にふさわしい設備。今後も村内で木質バイオマスボイラーの導入を進めたい」とあいさつ。その後中村村長がたいまつでボイラー内に火をともし、本格的に稼働した。
火入れ式後には木質バイオマス活用セミナーも開かれ、NPO法人 北海道新エネルギー普及促進協会(札幌)山形理事長が講演した。

